いろいろな結晶
塩の結晶の基本的な形は正六面体(サイコロ形)ですが、成長する時の条件のちがいによって、さまざまな形に変化します。
◆塩の結晶構造
塩の結晶は、ナトリウムと塩素が結びついてできています。その構造は、ナトリウムイオンと塩素(塩化物)イオンが、それぞれ互い違いに規則正しく並んだ状態になっています。
- 六面体(サイコロ形)
- 塩の結晶の標準的な形です。塩水の中で四方八方に均等に結晶が成長したものです。
- トレミー
- 塩水の表面に浮かんでできた結晶が、自重で少しずつ沈みながら成長したもので、逆ピラミッド形をしています。
- フレーク
- 塩水の表面に成長した結晶は、割れるとうすい板状(フレーク状)になります。
- 柱状・針状
- 塩水の中で結晶が成長する時に、何らかの条件で一方向に偏って成長すると、細長い形の結晶ができることがあります。
- 樹枝状
- 結晶が成長する時の条件によっては、杉などの枝に似た樹枝状になることがあります。
- 球状
- 塩水の中で、結晶がゆっくり転がりながら成長すると、球状になることがあります。