からだと塩
塩は、身近な調味料として欠かせないだけでなく、人間の体内に一定の割合で含まれ、大切な役割を果たしています。
◆からだの中の塩の割合
人間の体重の約70%は水分です。このうちの3分の1が血液や胃液などの、細胞外体液です。塩は、この細胞外体液の中に0.9%の割合で溶けています。
◆からだの中での塩のはたらき
塩は水分の量を調整し、細胞と体液の間の圧力(浸透圧)のつりあいを調整します。また、筋肉の収縮を助け、血液や胃液などの成分となってはたらくなど、人間が生きていくのに欠かせないはたらきをしています。
しかし、生きていくのに欠かせない塩も、とり過ぎるとからだのためになりません。現在、健康な人で、1日10gがのぞましいといわれています。