特別展Exhibition

過去の特別展

「第44回夏休み塩の学習室」

塩は生きるために欠かせないものです。私たちの体の中には塩があり、体の中のいろいろな場所(器官など)で生きていくのに必要なはたらきをしています。体の中の60%は水ですが、そのうちの1/3は、血液やリンパ液など細胞の外にあり「体液」と呼ばれます。塩はこの体液に約0.9%の割合で溶けていて、血液でも、胃でも小腸でも、いろいろなはたらきをしています。「なにしてる?からだの中の塩」の会場には、大きな博士(パネル)が横たわっています。博士の体についている扉をめくると、それぞれの場所が「体の中で何をしているか」がわかります。さらに、“からだテレビ”をみると、その場所で「塩が何をしているか」がわかります。みなさんの体の中での塩のはたらきを、楽しみながら学べる企画です。
また、例年ご好評いただいている「塩の実験室」は、事前WEB予約制で開催します。夏休みの自主学習にも役立つプログラムとしてご利用ください。

  • 「なにしてる?からだの中の塩」会場入口

    「なにしてる?からだの中の塩」会場入口

  • 扉のついた巨大な博士。めくるとその場所(器官など)の役目がわかる!

    扉のついた巨大な博士。めくるとその場所(器官など)の役目がわかる!


「第44回夏休み塩の学習室 なにしてる?からだの中の塩」開催概要

会期 2023年7月21日(金)~8月27日(日)
主催 たばこと塩の博物館 会場 たばこと塩の博物館 2階特別展示室
開館時間 午前10時〜午後5時
(入館締切は午後4時30分)
休館日 毎週月曜日
入館料 大人・大学生 100円
小・中・高校生 50円
満65歳以上の方 50円

※障がい者の方は障がい者手帳(ミライロID可)などのご提示で付き添いの方1名まで無料。
※なるべく少人数でのご来場をお願いします。

展示関連イベント

【塩の実験室】※小学3年生~中学3年生対象
7月29日(土)~8月27日(日)
※休館日(7/31、8/7、8/14、8/21)を除く毎日開催
※事前WEB申込制(各回定員20名)。参加には、入館料(小中学生50円)が必要です。
※つきそいの方も入館される場合は入館料が必要です。

  • 会場:1階ワークショップルーム
  • 1日3回 (各回45分)
  • 第1回:10:30~、第2回:13:45~、第3回:15:30~

■海水から塩を作るには?
■塩水は電気を通す?
■真水と塩水の二段重ね
■塩水でせっけんを固める など
インストラクターが自由研究のヒントになる実験を見せます。
  • ※参加にはWEBによる事前予約が必要です。
    必ず「予約について」を読んでから、専用サイトでご予約ください。
  • ※予約・参加できるのは、小学3年生~中学3年生です。
    低学年やおとなの予約・参加はできません(別室の中継モニターで様子をご覧になれます)。
  • ※1人・兄弟姉妹・友だちなど、少人数での参加を想定したものですので、5名以上での予約はご遠慮ください。
  • ※やむを得ない事情により中止する場合があります。

※参加申込の受付は終了しました。多数のお申し込み、ありがとうございました。

展示の構成と内容

体の中にある塩の量を調べるコーナー

展示会場入口には「体の中の塩の量がわかる不思議な体重計」が並んでいます。この体重計にのると、自分の体の中にどれくらいの量の塩があるのかわかります。
塩の量がわかったら、体の中のそれぞれの場所(器官など)がどのようにはたらき、そのとき塩はどのような役目をしているのかを調べていく構成です。

  • 体の中の塩の量がわかる不思議な体重計

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体の中のそれぞれの場所で塩がはたらいていることを調べるコーナー

私たちの体の中には塩があります。体の中の60%は水ですが、そのうちの1/3は血液やリンパ液など細胞の外にある「体液」で、塩はこの体液に約0.9%の割合で溶けています。汗や涙の味がしょっぱいのもそのためです。そして塩は、血液でも、胃でも小腸でも、それぞれの場所で、生きていくのに必要ないろいろなはたらきをしています。
会場では、 「血液」 「胃」「小腸」「神経」 「骨」 「腎臓」など、体の中のさまざまな場所(器官など)の役目を大きな博士の体についた扉をめくって学んでいきます。それぞれの場所の役目がわかったら、“からだテレビ”でその場所での塩のはたらきを調べます。ふだん、なかなか意識することのない、体の中のそれぞれの場所の役目や、そこで塩が大事なはたらきをしていることが楽しく学べます。
※ここでは、例として「血液」と「胃」を取り上げていますが、展示会場では、6ヶ所以上の場所(器官など)について、体の中での役目と塩のはたらきについて解説しています。

  • 塩は「細胞の外の水」にある

  • “血液は細胞のお世話係” (イメージ図)
    〈体の中での血液の役目は?〉
    血液は、体を作っている全身の細胞に必要なものを届け、いらないものを回収するお世話係をしています。

  • “38兆個の細胞は塩水でつつまれている”(イメージ図)
    〈血液の中での塩のはたらきは?〉
    血液には、塩が約0.9%の濃さで溶けていて、いつも同じ濃さになっているおかげで、体じゅうの38兆個の細胞のまわりにもいつも同じ濃さの塩水があります。いつも同じ濃さの塩水につつまれているので、細胞はちゃんとはたらけるのです。

  • 〈体の中での胃の役目は?〉
    胃は、口から入った食べ物をいったんためるところです。そこに胃液を出して、食べ物といっしょに入ってきたバイキンを殺します。胃液はたんぱく質の消化も助けます。

  • “胃の中で塩酸がバイキンをやっつける”(イメージ図)
    〈胃の中での塩のはたらきは?〉
    胃液がバイキンを殺せるのは、塩酸が含まれているからです。胃では、塩が塩酸に変身して、バイキンを殺すためにはたらいているのです。胃液に含まれる塩酸は、体液の塩水にあった塩化物イオンと、水にあった水素イオンの組み合わせでできます。塩水では、塩は、ナトリウムイオンと塩化物イオンに分かれていて、その片方が役に立っているのです。

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