たば塩スタッフが近況やさまざまな活動について、最新情報をお届けします。
「雪景色の神南たば塩と最新海外調査のおはなし」2014.2.28
あと数日で桃の節句。もうすぐ春ですね…。みなさまはお変わりなくお過ごしでしょうか。
1月が終わるころ、「今年は東京ではあまり雪が降らずに終わるのかな」と思っていたら、2月2週目、3週目と記録的な積雪となりました。都心も大混乱でしたが、多摩地方そして関東甲信越のさまざまなところで大きな被害が出てしまいました。当初、神南たば塩の雪景色をみるのも最後かなと感傷に浸っていましたが、積雪による被害のニュースはその気分も覆ってしまいました。ただ、雪の中の神南たば塩の姿をご紹介することももうないかなと思いますので、アップします。
![雪の公園通り。](/news/blog/2013/05/images/ph01.jpg)
![雪の公園通り。](/news/blog/2013/05/images/ph02.jpg)
雪の公園通り。歩道も車道も真っ白でした。
神南たば塩の入口でみなさまをお迎えしていた「喫煙の像」。この季節はいつも寒そうですが、今日はひときわ…。
![神南たば塩の入口でみなさまをお迎えしていた「喫煙の像」。](/news/blog/2013/05/images/ph03.jpg)
前回のブログでもお伝えしましたが、今は学芸員たちが数々の打ち合せに参加しつつ、新館での展示の細かい構成の検討や、キャプション書きなどをしています。新館の展示室は神南たば塩の倍ほどになりますし、各学芸員が調査研究で培ってきた成果もあります。みなさまにより充実した情報を、さまざまな資料やコンテンツとともに紹介すべく、日々頑張っているところです。
ブログとしては…。今回は、目新しくご紹介することがあまりありませんので、最近の神南たば塩の展示室をご紹介します。
神南たば塩の常設展示室からはだんだんと資料が撤去されていっています。以前にブログでもご紹介しましたが、4階特別展示室行きです…。中には、スペースのある別の展示室に行く資料もあります…。
資料がなくなると、部屋の空気が変わります。
なんだか広い、寂しい、そして、より一層寒いような…。
![実物資料を撤去した現在](/news/blog/2013/05/images/ph04.jpg)
明治のたばこをご紹介するコーナーでは、岩谷商会や村井兄弟商会などのポスターや看板、パッケージを展示していて、たばこ商たちの広告合戦さながら賑やかで活気のあるコーナーでしたが、実物資料を撤去した現在、パネルだけが当時の雰囲気を伝えています。
![空の店舗となった「江戸時代のたばこ屋さん」。](/news/blog/2013/05/images/ph05.jpg)
空の店舗となった「江戸時代のたばこ屋さん」。「ととう切り」をする旦那、「かかあ巻き」をするおかみ、たばこを買いにきた町娘が当時のようすを伝え、人気のコーナーでした。ひとまずの店じまい。3人ともしばらく休養です。
2月のトピックとしては、たばこの発生と伝播、世界のたばこの歴史と文化を担当する学芸員が、メキシコのパレンケ遺跡を調査してきたことがあげられます。「たばこを吸う神」が描かれた現存するたばこに関する資料としては最古のものとされるレリーフを擁するパレンケ遺跡「十字の神殿」。神南たば塩の常設展示室でも、レリーフのある柱を再現していましたが、新館でもたばこ文化を伝える貴重な資料として、装いも新たに再現する予定です。どのような姿でみなさまの前にお目見えするでしょう? 現地調査も順調とのこと。私も、新館に出現!?するパレンケ遺跡が楽しみです。
メキシコでの調査中、たば塩学芸員が撮影した写真をいくつかご紹介します。
![パレンケ遺跡の「十字の神殿」](/news/blog/2013/05/images/ph06.jpg)
「十字の神殿」の上から、たば塩学芸員が撮影した写真。手前に見える「十字の広場」の向こうには密林が広がっています。すごい!
![神南たば塩常設展に展示していた「たばこを吸う神」レリーフ。](/news/blog/2013/05/images/ph08.jpg)
これがパレンケ遺跡の「十字の神殿」。大きい!
このまま絵はがきになりそうです。
![「十字の神殿」の上から、たば塩学芸員が撮影した写真。](/news/blog/2013/05/images/ph07.jpg)
神南たば塩常設展に展示していた「たばこを吸う神」レリーフ。新館では、どのような姿でお目見えするか、お楽しみに!
Omake!〜たば塩学芸員のおまけの写真〜
調査に行く学芸員に「いいものあったら撮ってきてください!」とお願いしたところ、
仕事の合間にこんなステキな写真も撮影してくれました!
![タフな調査に向けてのエネルギー源。](/news/blog/2013/05/images/ph09.jpg)
タフな調査に向けてのエネルギー源。メキシコといえば、もちろんタコスです。おいしそうですし、自分でカスタマイズするのが楽しそう(「とってもおいしかった」とのこと)! 本場の味。うらやましいです。
![宿泊先のカラフルなインコ。](/news/blog/2013/05/images/ph10.jpg)
宿泊先のカラフルなインコ。ホテルのアイドルだそうです。調査メンバーにとっても、癒しの存在だったに違いありません。お話もするようですが、たば塩メンバーにはおしゃべりしてくれなかったそうです(涙)。スペイン語をものすごく流暢に話しそうですが、どうなのでしょう…。
オリンピックが終わり、寝不足の日々からは解放されましたが、3月に入ればパラリンピックが開催されますね。選手たちの姿に熱くなり、励まされ、私たちもまた、がんばろうと思います。
それでは、またひと月後に。 (Y・H)