「小林礫斎 手のひらの中の美 〜技を極めた繊巧美術〜」2010年11月20日[土]〜2011年2月27日[日]
人は、昔からあらゆるものを元の大きさから縮小し、それを愛玩してきました。ミニチュアは、各時代・各地域で風俗や生活を鏡のように映し出し、人々の傍らで愛されてきましたが、特に日本人は、小さなものへの愛情と思い入れが強かったようで、さまざまなミニチュアが作られてきました。
当館では、明治から戦前にかけて、驚くべきミニチュア作品を制作していた小林礫斎(れきさい)の人と作品に注目してきました。彼の作品は、素材に凝り、実物を忠実に極限まで小さくしていくことと、随所に仕掛けられた驚くべき仕掛けの存在に特徴があります。礫斎の作品は、単なる玩具の域を超え、特殊な形態の美術工芸品として位置づけられます。当館では1990年に開催した「小林礫斎の世界」以降、礫斎と彼のミニチュアに関する展示を開催し、旧中田実コレクション(礫斎作品を中心に極小工芸品を収集)を核として礫斎作品の収集などを行ってきました。
今回の企画では、当館所蔵の礫斎の極めて小さな作品群を中心に、礫斎のご遺族所蔵の作品、近年新たに館蔵品となった作品群(初公開)を展示し、併せて江戸玩具コレクション(倉田家旧蔵 初公開)も展示いたします。どうぞ、眼精疲労にご注意頂き、愛すべき精巧なミニチュアたちをご堪能下さい。
主 催 | たばこと塩の博物館 | |||||||||
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会 場 | たばこと塩の博物館 特別展示室 | |||||||||
開館時間 | 午前10時〜午後6時 (入館締切は午後5時30分) |
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休館日 | 毎週月曜日(ただし1月10日は開館) 年末年始(12月29日〜1月3日) 1月11日 |
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入館料 |
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