
桑硯箱(兎蒔絵)

寸法 | : | 4.1×2.9×0.8cm |
※こちらは常設しておりません。
桑材を箱状に薄く削りあげ硯箱としたもので、礫斎(れきさい)お得意の刳り貫き(くりぬき)の技巧応用がなされたものといえます。木地蒔絵は小原春翠(しゅんすい)で、蓋表(はこおもて)は杵(きね)を担ぐ兎たち、蓋裏(ふたうら)は銀の満月が施され、意匠的には琳派風にまとめられたものです。箱の中には、硯、墨、筆二本(使用可能)、小刀、錐(きり)、水滴(すいてき)が納められています。いかにも礫斎らしいミニチュア作品の一つです。