世界の塩資源(海水の成分、世界の塩資源の分布)
地球の表面積の70%は海でおおわれています。そして、海水に塩は約3%の濃度で溶けています。45億年にもおよぶ長い地球の歴史の中で、塩は、海水から塩湖(えんこ)や地下かん水(地下にたまった濃い塩水、地下鹹水)、岩塩(がんえん)など、さまざまに形や姿を変えて、広い範囲に存在しています。しかし、塩を手に入れるには、それなりの知恵と労力が必要でした。人類は、古代より、生活に欠かせない重要な塩を得るために、それぞれの環境に応じて工夫を凝らし、各地でさまざまな製塩法を行ってきました。
◆海水の成分
◆世界の主な製塩地
塩湖・塩性湿地 | ||
地下岩塩層 | ||
天日製塩適地(海水) |
塩湖・塩性湿地 | |
岩塩・地下かん水 | |
天日製塩(海水) | |
イオン交換膜法(海水) |
◆利用されている塩資源の割合
現在、世界中で1年間に約1億8000万トンの塩が生産されています。海水からつくられる塩は、そのうちの約1/4で、残りは、岩塩や塩湖など海水以外の塩資源から採られます。