
豊原国周(くにちか)画「当世開花別品競(べっぴんくらべ)」

絵師 | : | 豊原国周 |
名称 | : | 当世開花別品競 |
時代 | : | 明治10年(1877) |
形状 | : | 大判錦絵 |
形状 | : | 三宅半四郎版 |
※こちらは常設しておりません。
題名にある「開花(開化)」という文字からわかるように、この作品は明治になってから描かれたものです。江戸時代とあまり変化のない遊女を題材とした美人画ですが、椅子に腰掛けていたり、写真を手にしている所などが、明治を表現しています。片手に持つきせるは、江戸も明治も形態的にはあまり変化なく描写されているものの、国産の紙巻きたばこが登場すると、次第にきせるが喫煙に不可欠な道具ではなくなっていきます。国周は、幕末から明治にかけて活躍し、最後の浮世絵師とも呼ばれています。