
黒漆塗り風吹(ふぶき)牡丹(ぼたん)蒔絵たばこ盆

装 飾 | : | 金銀青金研出(とぎだし)蒔絵 |
火入れ | : | 銀 |
灰落し | : | 銀 |
寸 法 | : | 21.8×31.3×17.6cm |
その他 | : | 引き出し中に硯・水滴・筆・墨在中 上部提げ手部分は取り外し可能 銘「春正」 |
※こちらは常設しておりません。
風に靡(なび)く牡丹の花枝を美しくも力強い蒔絵で描いてあることが印象深いたばこ盆で、「風吹牡丹」という命名も秀逸な作品です。金・青金・銀に一部朱を加えた研出蒔絵は精細華麗であり、絵画的な蒔絵の代表的な作品といえるものです。
銘の「春正」は代々継がれた山本春正のものであり、そのどの代にあたるかは不明ですが、名手の手になるたばこ盆であることには変わりないでしょう。上部の提げ手を持ち上げると、小さなたばこ盆として使用できる部分が引き出せるほか、扉に鍵が掛けられたり、硯や筆が収納されているなど、便利な工夫が多く見られます。