
黒漆塗り青貝螺鈿(らでん)たばこ盆

装 飾 | : | 青貝螺鈿 小口斑竹(はんちく) |
火入れ | : | 色絵竹文 |
灰落し | : | 色絵竹文蓋付き |
寸 法 | : | 8.7×35.7×17.8cm |
※こちらは常設しておりません。
長角形の器形の四方に青貝螺鈿で、中国風の文房具や調度品が描かれています。細い小口にも、斑竹が貼られるという細かい仕上げを見せています。エキゾチックな雰囲気を持った青貝螺鈿の技術は、琉球経由で中国からとか、朝鮮半島から伝えられたなど諸説が見られますが、江戸後期には、日本製の青貝螺鈿の漆器がヨーロッパで大変好まれました。
このたばこ盆の意匠も、中国や琉球の影響が強く感じられるものですし、あるいはこの盆自体、中国や琉球から伝えられたものかもしれません。このような精巧な青貝を「長崎物」と称しました。