
たばこジャー

さまざまな形のヨーロッパのたばこジャー
いずれも 旧「世界のたばこ工芸館」コレクション
※こちらは常設しておりません。
かつてヨーロッパでは、パイプ用のたばこは、自分の好みの味わいを出すために何種類かのたばこの葉を自分でブレンドして作り出していました。ブレンドするために買ってきた数種類ものたばこの葉は、適度な湿気を保ち、またその香りを逃さないように保存する必要がありましたが、このたばこの葉を保存する目的で考え出された容器がたばこジャーです。
当初は、身近にある密閉できる容器で代用されることもありましたが、パイプ喫煙が普及するようになると、金属や木、陶磁器など多様な材質が用いられ、また室内の置物としてもふさわしいように、造形や意匠にも工夫を凝らしたものが作られるようになっていきました。