
歌川豊春画「浮画雪見酒宴之図」

絵師 | : | 歌川豊春 |
名称 | : | 浮画雪見酒宴之図 |
時代 | : | 安永(1772〜1781)頃 |
形状 | : | 大判錦絵横 |
版元 | : | 西村屋与八版 |
※こちらは常設しておりません。
江戸後期の浮世絵最大流派であった歌川派の祖である、豊春が描いた浮絵です。浮絵(浮画・うきえ)は、西洋的な遠近法を用いた構図で、絵が浮き出て見えるような感じがする絵のことです。描かれた季節は冬ですから、襖や障子は閉められているべきなのですが、遠近法の効果を出すため、室内の奥行きを描く処理をして、ほとんど開け放たれた室内が描かれています。所々で遠近法は崩れていますが、同時代の作品と比べると、比較的上手に遠近法を応用した作品といえます。