水パイプ・きせる
*水パイプ
水パイプは、古代アメリカ大陸には見られない新しい喫煙法で、トルコなど中近東の地域で発明されました。その後、インド、中国からアジアの一部にかけての地域に広まりました。国によって、ナルギーレ(ココナツの実の意)、カリアン(水がめの意)、フッカー(丸い壺の意)などと呼ばれています。原理は、みな同じで、たばこの煙を水にくぐらせて冷やし、味をやわらげるという工夫に基づいています。
*きせる
日本をはじめ中国や朝鮮半島など、東アジアの国々に見られる喫煙具は、「きせる」という独特な様式をもっています。代表的な形は、雁首(がんくび)と吸い口に金属(吸い口が硬玉の場合もある)を用い、その間を竹などでつないでいます。たばこを東洋に伝えた南蛮人のパイプを模倣したものがきせるの原型と考えられています。