
木綿散縫提げたばこ入れ

前金具 | : | 金 風神団扇(うちわ)貼り彫り (芹沢立民) |
裏 座 | : | 四分一(しぶいち) 雷母子彫り (小沢秀楽) |
根 付 | : | 象牙 真鍮 羅漢(らかん)彫り鏡蓋(かがみぶた)(猩々天民) |
緒 紐 | : | 銀 石目彫り |
鎖 | : | 銀15本材木組 |
寸 法 | : | 7.5×13.5cm(袋の部分のみ) |
※こちらは常設しておりません。
このたばこ入れは、根付・前金具・裏座のそれぞれが、異なる金工師によって制作されています。根付の羅漢彫り鏡蓋は、江戸後期に活躍した猩々天民(しょうじょうてんみん)のもので、前金具の風神団扇貼り彫りは、その弟子の芹沢立民(せりざわりゅうみん)、裏座の雷母子彫りは、同じく同門弟子の小沢秀楽(おざわしゅうらく)の手になるものです。この組み合わせで、師弟・同門の金工師の作品をまとめたたばこ入れという趣向になります。おそらく、師匠天民の根付の存在に対して、後に弟子達が、それに合うような金具を作ったのでしょう。