
葵散したばこ盆

装 飾 | : | 紫檀(したん)葵散し蒔絵手付薄肉(うすにく)高木地蒔絵・螺鈿(らでん)葵透し |
火入れ | : | 銀葵彫り |
灰落し | : | 銀葵彫り |
きせる | : | 銀御殿形梅に鶯図彫りきせる |
寸 法 | : | 25.6×31.5×16.9cm |
※こちらは常設しておりません。
たばこ盆全体を紫檀(したん)で作った大きく、重量のあるものです。徳川家の家紋である葵の葉を全体に散らす趣向で、木地(きじ)蒔絵・青貝螺鈿(らでん)・紫檀透し彫り・銀透し彫り、銀筋彫りなど、多くの技巧・素材で葵を表しています。確証はありませんが、当館に数点収蔵されている紀州徳川家縁(ゆかり)のものと考えられます。
このたばこ盆の上部は、小形のたばこ盆として引き出して使用することができるような仕掛けになっています。全体の重量から、たばこ盆としての使いやすさを考えての細工なのでしょう。