
武蔵野蒔絵手付きたばこ盆

装 飾 | : | 地変塗り 金銀平蒔絵 銀金貝(かなかい) |
寸 法 | : | 13.3×17.5×17.3cm |
その他 | : | 銘「是真」(ぜしん) |
※こちらは常設しておりません。
艶消しの黒漆で夜を表し、三面に渡る大きな銀の金貝(かなかい)の三日月を配するという、大胆な構成のたばこ盆です。この三日月に照らし出されたという趣向で、周囲に配された武蔵野の秋草には、艶のある黒漆を使用するという、細やかな工夫が施されています。作者は、幕末から明治の蒔絵師柴田是真(しばたぜしん)で、絵師でもあった是真は、下絵から蒔絵の完成まで、全て一人で行った数少ない蒔絵師の一人です。この作品など、構図の大胆さと、各蒔絵素材の巧みな利用法など、是真ならではのものといえましょう。