
朱漆塗りたばこ盆

装 飾 | : | 朱漆塗り 瓢箪文透かし |
火入れ | : | 染付鎌輪ぬ文(肥前) |
灰落し | : | 竹 |
きせる | : | 陶製刀豆形三升文きせる |
寸 法 | : | 20.6×16.2×16.2cm |
その他 | : | 七代目市川団十郎遺愛 |
※こちらは常設しておりません。
このたばこ盆は、江戸後期の代表的な歌舞伎役者、七代目市川団十郎(1791〜1859)の遺愛品です。火入れの模様は「鎌の絵」と「○」に「ぬ」で「構わぬ」と読む判じ物になっています。この模様を、七代目団十郎が好んで用いたため、以降市川家好みの模様となりました。何でもない火入れのように見えますが、たばこ盆に隙間なく納まり、竹の灰落しの部分のくぼみなどは、量産品では不可能なもので、肥前有田への特注品であったことがわかります。非常に肉厚で、見た目よりはるかに重量があります。