
長崎絵「らくだ」

名称 | : | らくだ |
時代 | : | 文政4年(1821)頃 |
形状 | : | 中判合羽摺り横 |
版元 | : | 縄屋 |
※こちらは常設しておりません。
長崎の地で土産物として作られていた絵は長崎絵、長崎版画と呼ばれています。長崎は、日本で唯一、幕府の通商の窓口として外国(オランダと清国)に開かれた地でした。その土地柄、オランダや清国の人・船、居留地、港などを描いた絵が数多く作られました。江戸の浮世絵とは異なり、版木ではなく合羽摺りという技法で色を加えたものも多く、素朴な印象を受けます。ラクダやゾウ、ライオン、ダチョウなどの動物は、たいへん珍しいため、解説付きで描かれています。文政4年に長崎に渡来したこのラクダは、翌々年に江戸の両国で見世物になり、その後も日本各地を回りました。